OpenAI API で複数言語に対応した翻訳 CLI ツール translate-mcp の開発
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translate-mcp は OpenAI の API を使った翻訳ツールである。CLI モードと MCP サーバーの両方の利用方法に対応している。 ファイル全体を翻訳したい場合から、AI ツールに統合して使いたい場合まで、幅広いシーンで活躍する。
translate-mcp とは
translate-mcp は、OpenAI API を使った翻訳専用ツール である。Python で実装されており、次の 2 つの利用方法がある。
- CLI モード: コマンドラインから直接ファイルを翻訳
- MCP サーバーモード: Model Context Protocol (MCP) サーバーとして動作し、AI ツールに統合
特徴
- 複数言語対応: 多言語に対応している
- シンプルな使い方: API キー 1 つで始められる
- 2 つの利用方法: CLI スクリプトとしても、MCP サーバーとしても動作する
- 軽量: 外部ライブラリに依存せず、OpenAI API に依存するのみ
- エラー ハンドリング: CLI モードは stderr、MCP モードは JSON 形式で返却する
セットアップ
前提条件
- Python がインストール済み
- OpenAI API キーを取得済み
uv のインストール
translate-mcp は uv で管理されているため、まず uv をインストールする必要がある。
uv のインストール方法は Installation | uv を参照すること。
# macOS / Linux
curl -LsSf https://astral.sh/uv/install.sh | sh
# Windows (PowerShell)
powershell -ExecutionPolicy ByPass -c "irm https://astral.sh/uv/install.ps1 | iex"
translate-mcp のインストール
uv を使う場合は以下のコマンドでインストールできる。
uv tool install git+https://github.com/Himeyama/translate-mcp
uvx を使えばインストール不要で直接実行も可能である。
uvx git+https://github.com/Himeyama/translate-mcp --help
使用方法
CLI モード
ファイルを翻訳する場合は以下のように実行する。
translate --input blog/2026-04-02-example.md --from Japanese --to English
結果は標準出力に出力される。リダイレクトでファイルに保存できる。
translate \
--input blog/2026-04-02-example.md \
--from Japanese \
--to English \
--output i18n/en/blog/2026-04-02-example.md
パラメータ
--mcp: MCP モード--input: 翻訳するファイルのパス--from: 元の言語(例: Japanese、English)--to: 翻訳先の言語(例: English、Taiwanese)--output(オプション): 翻訳済みテキストの保存先--model(オプション): OpenAI モデル(例: gpt-5-mini)--debug(オプション): デバッグモード
エラー時
エラーが発生した場合は stderr に出力される。
MCP サーバーモード
MCP サーバーとして起動し、Claude Code や他の AI ツールから利用できる。
translate --mcp
実践例
ブログ記事を日本語から英語と繁体字中国語(台湾)に翻訳する場合について説明する。
日本語版(元記事)
# blog/2026-04-02-example.md に日本語の記事がある状態
英語版を生成
translate \
--input blog/2026-04-02-example.md \
--from Japanese \
--to English > i18n/en/docusaurus-plugin-content-blog/2026-04-02-example.md
台湾版(繁体字中国語)を生成
translate \
--input blog/2026-04-02-example.md \
--from Japanese \
--to Taiwanese > i18n/zh-TW/docusaurus-plugin-content-blog/2026-04-02-example.md
メリット・デメリット
メリット
- 精度が高い: OpenAI の高品質モデル(GPT-4 など)を使用する
- スキル対応: ChatGPT や Claude の様々なツールに統合可能である
- シンプル: セットアップと使い方が非常に簡単である
- カスタマイズ可能: ソースコードが公開されているため、カスタマイズも可能である
デメリット
- API 費用がかかる: 翻訳量に応じて OpenAI API の費用が発生する
- インターネット接続が必須: API 呼び出しが必要なため、オフライン利用は不可である
- レート制限: OpenAI API のレート制限の影響を受ける
まとめ
translate-mcp は、OpenAI API を活用した シンプルで高品質な翻訳ツール である。ブログ記事の多言語対応、ドキュメント翻訳、AI ツールへの統合など、様々なシーンで活躍する。
特に Docusaurus などの静的サイト ジェネレーターで複数言語をサポートしたい場合、自動化スクリプトとしての利用が効果的である。
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