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【2026年7月】生成 AI モデルを比較 (Claude, GPT, Gemini, Grok, DeepSeek, Kimi, GLM, Mistral)

OpenRouter は、Claude、GPT、Gemini といったクローズドなモデルや中国発の オープンウェイトモデルまで、いろんなAIを切り替えて使える。とはいえ「結局どれを選べばいいのか」 と悩みがちなので、今回は主要モデルの値段と実力をざっくり比較してみた。

そもそも「オープン」と「クローズド」とは

  • クローズド: Claude・GPT・Gemini・Grok のように、モデルの中身(重み)が公開されていないもの。 会社のサーバー経由でしか使えない。
  • オープンウェイト: DeepSeek・Kimi・GLM・Mistral のように、モデルの中身が公開されていて、 誰でも自分のPCやクラウドで動かせるもの。

階級別の値段

まずは最重量の値段から。

Pro階級 料金比較

見ての通り、Claude Fable 5 が圧倒的に高い(出力 $50/1Mトークン)一方、DeepSeek V4 Pro は 出力たったの $0.87。同じ「Pro」を名乗っていても、値段の差は50倍以上ある。オープン勢 (緑色のラベル)が軒並み安いのが一目瞭然だ。

中小量級も見てみる。

Mid階級 料金比較 Nano階級 料金比較

小量級になると、GPT-5 nano は出力 $0.40 とほぼ「使い放題」レベルの安さだ。ちょっとした 分類作業や下書き生成なら、この階級で十分なことも多い。

コスパを見てみる

値段だけ見ると「安いモデルは性能も低いのでは」と思いがちだが、実はそうでもない。 階級を分けずに、価格とIntelligence Indexのスコアがそろっているモデル20個を1枚にまとめてみる。 GPT・Gemini・Qwen・Llama・Gemma・Mistralなど、オープン/クローズド問わずできるだけ多くの モデルを含めた。

コスト vs パフォーマンス散布図(全モデル)

縦軸は「Intelligence Index」という総合力スコア(詳しくは後述)。点線で結んだ「コスパの良い ライン」は Gemma 3 27B → DeepSeek V4 Flash → DeepSeek V4 Pro → Kimi K2.6 → Gemini 3.1 Pro → Claude Opus 4.8 → Claude Fable 5 という、Nano・Mid・Proの階級をまたいだ 7モデルで形成されている。DeepSeek V4 Pro はわずか出力$0.87でGemini 3.1 Pro($12.00)に迫る スコアを出しており、実質的なコスパの起点として頭ひとつ抜けている。一方、フロンティアの内側に ある Qwen3.7 Max・MiniMax M3・GLM 5.2・Claude Sonnet 5・Gemini 3 Flash・Grok 4.20・ Claude Haiku 4.5・Gemini 3.1 Flash-Lite・Qwen3-Coder・Mistral Large 3・Llama 4 Maverick・ Llama 4 Scout などは「同じくらいの価格帯の他モデルより実力で見劣りする」ポジションだ。

コスパ重視なら、まずは一番安いところから試してみるのもアリだろう。

結局どのモデルが一番賢いのか

総合力とコーディング力のランキングも見てみる。

総合ベンチマーク:Artificial Analysis Intelligence Index コーディング実務能力:SWE-bench Verified

1枚目の「総合力」は Artificial Analysis Intelligence Index という第三者ベンチマーク団体の スコア、2枚目の「コーディング力」は SWE-bench Verified という、実在するソフトウェアの バグ修正課題をどれだけ解けるかを測るテストのスコアだ。どちらも各モデル会社の自己申告ではなく、 外部の評価サイトが計測・公表している数値である。

総合力では Claude Fable 5 がGPT-5.5に約5ポイント差をつけてトップ、僅差で Claude Opus 4.8・ GPT-5.5・Gemini 3.1 Pro が続く。コーディングに限っても Claude Fable 5 が頭ひとつ抜けて95% というスコアだ。そのすぐ下に、オープン系の DeepSeek V4 Pro がクローズド勢と肩を並べているのも 面白いポイントである。

おまけ:オープンモデルの「中身の大きさ」

オープンウェイトモデルは中身が公開されているので、パラメータ数(モデルの大きさ)も分かる。 バーの濃い緑が実際に推論で使われる「活性化パラメータ」、薄い緑がMoE(Mixture of Experts)構成上 その時使われていない残りのエキスパート分だ。

オープンウェイトモデルのパラメータ数

DeepSeek V4 Pro が総1.6兆パラメータで一番大きいが、実際に動くときに使うのは そのうち490億だけ(MoEという仕組みのおかげ)。大きい割に軽快に動く、というのがポイントだ。 図中で唯一 Gemma 3 27Bだけはバーが全部濃い緑になっているが、これはMoEではなく 全パラメータを毎回使う「dense」構成だから。デンスモデルは総数=活性化数になるため、 MoE勢とは大きさの比較の意味合いが少し異なる点に注意。

まとめ:どれを選べばいいか

  • とにかく一番賢いのが欲しい → Claude Fable 5 か Claude Opus 4.8(値段は覚悟)
  • コスパ重視、コーディングもさせたい → DeepSeek V4 Pro(激安なのにかなり優秀)
  • 普段使いのバランス型 → Claude Sonnet 5 や Gemini 3 Flash
  • とにかく安く大量にさばきたい → GPT-5 nano や DeepSeek V4 Flash

値段もランキングも動きが早い世界なので、実際に使う前には openrouter.ai/models で最新情報を確認することを忘れずに。

スコアの情報元

本記事で使ったベンチマークスコアの出典は以下の通り。いずれもモデル提供元とは独立した 第三者の評価サイトが計測・公表している数値である。

なお Kimi K2.6 / Qwen3.7 Max の SWE-bench Verified スコアは、情報源間で近似値が混在しており 参考値として扱っている。

Claude Code も Codex も Gemini もつなぐ、LLM API 変換プロキシ「llmglot」を開発した

AI 開発の現場では、モデルそのものよりも API 仕様の違いに悩まされることが増えている。

Claude Code は Anthropic Messages API を利用する。OpenAI 系ツールは Chat Completions API や Responses API を利用する。Gemini は独自 API を持ち、ローカル LLM 環境では Ollama や LM Studio がOpenAI 互換 API を提供する。

利用したいモデルは存在するにもかかわらず、API 仕様が違うために接続できない。SDK を書き換え、変換レイヤーを実装し、環境ごとに設定を分ける必要がある。

こうした問題を解決するのが llmglot である。

GitHub: https://github.com/Himeyama/llmglot

llmglot とは

llmglot は、複数の LLM API を相互変換するプロキシサーバーである。

Anthropic Messages API、OpenAI Responses API、OpenAI Chat Completions API、Gemini API などを受け取り、上流の API へ適切に変換して転送する。

つまり、クライアントが要求するAPI仕様と、実際に利用したいモデルのAPI仕様が一致していなくても利用できる。

対応範囲

クライアント側としては、

  • Claude Code
  • Anthropic SDK
  • OpenAI SDK
  • Responses API クライアント
  • Gemini SDK

などに対応している。

接続先としては、

  • Ollama
  • LM Studio
  • OpenAI
  • Gemini
  • OpenRouter
  • Azure OpenAI
  • vLLM

などが利用できる。

例えば、

  • Claude Code → Ollama
  • OpenAI SDK → Gemini
  • Responses API → Chat Completions API

といった接続が可能になる。

Claude Code とローカル LLM を接続する

llmglot の用途の一つが、Claude Code とローカル LLM の接続である。

例えば Ollama を利用している場合、

CHAT_BASE_URL=http://localhost:11434/v1 llmglot

として起動する。

その後、Claude Code の接続先を llmglot へ変更するだけで、Claude Code からローカル LLM を利用できる。

高価なAPIを利用せずにコードエージェントを試せる点は非常に魅力的である。

(補足: Ollama は Messages API に対応しているので実はプロキシは不要である)

Responses API にも対応

近年は Responses API を利用するツールが増えている。

llmglot は /v1/responses エンドポイントを実装しており、HTTP だけでなく WebSocket にも対応している。

そのため、Codex CLI のような Responses API ベースのクライアントとも接続しやすい。

ログ機能が便利

llmglot にはログ表示機能が搭載されている。

確認できる情報は、

  • モデル名
  • プロバイダー
  • 入力トークン数
  • 出力トークン数
  • キャッシュ利用量
  • 推定コスト
  • 生成速度

などである。

複数の LLM を利用する環境では、利用状況を一元管理できるメリットは大きい。

LiteLLM との違い

ここで気になるのが LiteLLM との違いである。

どちらも LLM の間に入るソフトウェアだが、目指している方向は大きく異なる。

LiteLLMの考え方

LiteLLM は多数の LLM プロバイダーを OpenAI 形式に統一する。

つまり、

アプリ

LiteLLM

各LLMプロバイダー

という構成である。

アプリケーション開発者が統一 API を利用するための仕組みと言える。

llmglot の考え方

一方 llmglot は、

Claude Code
Codex CLI
Gemini SDK

llmglot

各 LLM プロバイダー

という構成になる。

クライアント側の API 仕様を変換することが目的である。

Claude Code で比較する

Claude Code は Anthropic Messages API を利用する。

LiteLLM は基本的に OpenAI 互換 API を中心としているため、そのままClaude Code を接続することは難しい。

一方 llmglot は Anthropic Messages API を直接受け付ける。

そのため、

Claude Code

llmglot

Ollama

という構成が実現できる。

これは llmglot の非常に大きな特徴である。

どちらを選ぶべきか

LiteLLM が向いているのは、

  • AI アプリケーションを開発する人
  • OpenAI SDK を統一インターフェースとして利用したい人
  • 負荷分散やフォールバックを行いたい人

である。

一方、llmglot が向いているのは、

  • Claude Code を別のモデルで動かしたい人
  • ローカル LLM を既存クライアントから利用したい人
  • Responses API を別の API へ変換したい人
  • SDK を書き換えたくない人

である。

まとめ

LLM の世界ではモデルそのものよりも API の違いが問題になる場面が増えている。

Claude Code を使いたいが Ollama を利用したい。OpenAI SDK を使いたいが Gemini を利用したい。こうした要求は今後さらに増えていくだろう。

llmglot は、その間に立って API 仕様の違いを吸収する。

  • Claude Code → Ollama
  • OpenAI SDK → Gemini
  • Responses API → Chat Completions API
  • Gemini API → OpenAI互換API

LiteLLM が「開発者向けの統一 API」であるのに対し、llmglot は「クライアント互換プロキシ」と言える。